“やりたい放題やらせていただく会話劇”『じょしらく』

漫画は漫画として読めばいい。
なんでアニメにするのか。

そう言い放つ、漫画原作のアニメが『じょしらく』です。

©久米田康治・ヤス・講談社/女子落語協会
画像:公式HPより引用

 

 

■こんな人にオススメ

★時事ネタなどのネタが好きな方
★風刺的なネタが好きな方
★会話劇が好きな方
★アニメ的な演出が好きな方
★ギャグ漫画が好きな方
★東京観光をしたい方

※本紹介記事では、主に【アニメ版】についての紹介をしております。

 

■推しどころ!

<テンポの良い会話劇と型にはまらない演出>

純粋な会話劇としての面白さ、それを生かすための演出の豊富さ。

『じょしらく』は、カテゴリとしてはギャグアニメにあたります。
扱うネタは当時の時事ネタや、社会風刺となるネタが主になっていて、作品として一癖も二癖もあります。

政治的なところから、当時の世間、身近なニュースまで、幅広い範囲で独特のいじりを魅せてくれます。笑

そういったネタの楽しさ・面白さも当然、他作品とは一線を画していますが…

それだけで終わらないのが『じょしらく』なのです!

本作は、落語家見習いの5人の楽屋風景がメインのお話となります。
そして、アニメオリジナルのBパート以外は、絶対にこの楽屋から出ることはありません。

「それじゃ、見栄えのしない場面ばかりになるんじゃないの?」と思うでしょう。

ところがどっこい、そうはいきません!

この『じょしらく』はその1場面というカットの中で、やりたい放題をやり切ったアニメなのです。

当時、本作の映像から作られたMAD作品が流行しました。

なぜか。

MAD作品を作る上での素材があまりにも多く、存在しない素材がないと言われたほどだからです!笑

夏の水着回からクリスマス回、年末年始回まで当然のごとく存在し、
ライブを行う回や卒業回、ひな祭り回まであります。

というか、結構とんでもないもの迄多々あります。

例えば。

このアニメは放送当時、TBS系列で放送されました。

にも拘わらず!

なぜかフ〇テレビと、ガチャ〇ン・ム〇クの姿までもが映像の中に登場します。

ここまで読んでいただいた方の中には戸惑う方もいるかもしれません。

「結局どういうアニメなの?」と。

僕からは“会話劇と面白演出を楽しむアニメ”としておきますが、

本編のナレーションから引用させていただくと以下となります。

このアニメは
女の子のかわいさをお楽しみいただくため
邪魔にならない程度の
差し障りのない会話を
お楽しみいただく
番組です

©久米田康治・ヤス・講談社/女子落語協会 『じょしらく』より

真相は是非、本編を観て確かめてみてください♪

 

■作品紹介

<あらすじ>

舞台は東京の下町にある寄席。

その寄席で見習いをしている5人の主人公たち。

そんな彼女たちの青春と成長を描く物語…

では、なく。

そんな彼女たちの、楽屋で行われる差し障りのない会話劇を楽しむ番組となっております。

え?
それだけかって。

そうです。
公式的にはこれですべてなんです。
 

<キャラクターの個性>
本作には主に、5人のキャラクターが登場します。
どのキャラをとっても非常に個性的で、この作品を盛り上げる一旦を担っています。

それはそうですよね。
だって、基本的には楽屋で会話をしているだけのアニメですから、キャラクターも一筋縄ではいきません。

ポジティブな要素を持つキャラクターや逆にネガティブな要素を持つキャラクターがいたり。
各話でどのキャラクターがメインになるかで、お話自体も全く違ったものとなります。

また、名前は落語家の高座名(芸名)ということもあり、少し難しい漢字と読みが使われています。
本編ではしっかりと見る機会も少ないと思いますので、それぞれを載せておこうと思います。

・蕪羅亭 魔梨威  (ぶらてい まりい) “マリーさん”
・波浪浮亭 木胡桃 (はろうきてい きぐるみ) “きぐちゃん” “きぐ”
・防波亭 手寅   (ぼうはてい てとら) “てとら” “てと”
・空琉美遊亭 丸京 (くうるびゆうてい がんきょう) “がんちゃん” “がんきょう”
・暗落亭 苦来   (あんらくてい くくる) “くくる” “くくるちゃん”

…一癖も二癖も、という意味が垣間見えませんか?笑
名前という観点で、個人的に一番のお気に入りはきぐちゃんです!
 

<アニメオリジナルのBパート>
本作はA、B、Cパートの三部構成です。
この中でBパートのみ、アニメオリジナルパートとなっています。

このBパートでは、東京観光と称して、メインの5人が東京の名所を回るというお話です。
基本的には楽屋から出ることのない面々ですが、このオリジナルパートだけ楽屋の外に出ることになります。

まぁ外に出たからといって、普段の会話劇は健在です。
逆に、各名所の紹介やその風景を映しているので演出は少し抑え目です。

A、Cパートに比べると少しゆっくりとできる雰囲気となっているので、中休みのような位置づけに感じます。

本編中で、Bパートいらないじゃない、とキャラクターが自虐をする場面がありますが、個人的には非常にいいオリジナルパートだと思っています。

原作にはないキャラクター同士の絡みが観れたり、単純にキャラクターたちと東京観光をしている気分になれたり。

これを観て実際に観光に行ったのは、そう僕です♪笑

 

■メディア情報

本作は原作が漫画となっており、全6巻です。
原作を『さよなら絶望先生』などの著者である久米田康治さん、絵は『とらドラ』などのヤスさんが描かれています。

アニメ化されたお話の他にも、同系統のお話がたくさんありますので、「もっとミタイ!」と思った方は是非読んでみてください!

また、アニメについても、漫画の第5巻発売時に限定でOADが付属していました。
コチラは観れる方法が限られると思いますが、構成等もテレビ版と同様となっていますので、アニメの延長で観ていただければ、そのまま楽しんでいただけると思います。

 

■最後に

少しひねくれた作品がミタイな、と思ったらコレ!、というのが『じょしらく』です!
会話のテンポや演出の多さ等から、どんな方でも楽しめる作品だと思います。

また、ここまで伏せていましたが、アニメについては水島努さんが監督をされています。
『ガールズ&パンツァー』や『SHIROBAKO』などの名作アニメを手掛けている監督さんです。

この方は、演出やストーリー等の良さで非常に人気のある監督さんです。

本作も漫画をアニメにした作品ではありますが、お話の持つ面白さを上手に映像化されていると思います。
特に演出については、型にはまらず、アニメーションの良いところを存分に魅せてくれています。

気になった方は是非、差しさわりのない会話劇(?)を楽しんでください♪

 

■作品情報

作品名 じょしらく
媒体 漫画(全6巻)・アニメ(1クール全13話)
著者/脚本 漫画:原作・久米田康治/絵・ヤス
      アニメ:監督・水島努/シリーズ構成・横手美智子
出版/制作 漫画:講談社
      アニメ:J.C.STAFF
公式サイト http://king-cr.jp/special/joshiraku/top.html