“明日のあなたはどう生きていたいですか?”『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』

明日のあなたはどう生きていたいですか?

あなたが感じた想いや感情を、乗り越え、抱え、踏み出すこと。

そのきっかけをくれるのが、
本作『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』です♪

自分の気持ちに気付きたい人。
自分の気持ちを捨てたくない人。
自分の気持ちを思い出したい人。

誰しもが抱える心の悩み。

そんな悩みを抱える方に贈る、処方箋です。

©鴨志田一・KADOKAWA アスキー・メディアワークス/青ブタ Project
画像:公式HPより引用

 

 

■こんな人にオススメ

★日常の中で起こるちょっとしたファンタジーが好きな方
★物理学のような、理屈っぽい考察が好きな方
★キャラクターの気持ちに感情移入しながら作品を観たい方
★思春期の気持ちを思い出したい方
★というか思春期真っただ中という方
 
※本紹介記事では、主に【アニメ版】についての紹介をしております。

 

■推しどころ!

★共感を煽るテーマと程良いSFファンタジー★

誰かのようになりたい
自己嫌悪
自分の望み通りになればいいのに

そんな、誰もしもが感じるような悩みや願望を、
SFファンタジーというジャンル・要素で見事に表現しているのが、本作『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』です!

この、共感を呼び起こすファクターと程良い非日常感が、絶妙に混ざり合っているのがこの作品の推しどころ!です♪

作中では、思春期に抱える悩み、そしてそれを起因にして起こる事件を“思春期症候群”と呼んでいます。

例えば。

主人公が物語の序盤で出会う“桜島先輩”は、徐々に周りの人間から認識されなくなってしまう、という状態になります。

このように、自身の悩みや葛藤が原因となり、現実の世界へ影響を及ぼしてしまう症状が“思春期症候群”です。

そして、これに向き合い事件を解決していくのが、本作の主なストーリーとなるのですが…

この“思春期症候群”という仕組みが、作品の面白さをぐーーーーーんと引き上げています!

まずは、キャラクターの内面を事件として現すことで、発症者が抱えている問題を可視化していること。
そして、その状況に直面したキャラクターたちが、様々な想いを巡らせ、事件という発症者の悩みに向き合っていくこと。

物語の流れ自体は事件発生→解決を目指す、という当たり前のような流れですが、
この“思春期症候群”という仕組みのおかげで、解決までの過程にあるキャラクター達の心に、最も重きを置くことのできるストーリー構成となっています。

これが、本作の魅力の一つです!

そんな、そのキャラクター達の心や感情について。

僕はすでに思春期と呼べる年齢ではありませんが…
それでも、キャラクター達が遭遇する事件やその原因(悩みや願望)を観ていると、なぜか心の奥からあふれてくる感情がありました。

それは、“共感”や“切なさ”や“やるせなさ”のような…

こういった感情が、すうっと溢れてきたことに、視聴当時の僕はとても驚きました。
無理やりそう感じさせられているのではなく、やはりどこか“共感”できる部分があるからこその体験だと思います。

僕はかなり感情移入してしまうタイプなのですが、同じようなタイプの人には特にオススメできる作品かなと感じます♪

また、本作では“思春期症候群”による事件を、単に超常現象とはして捉えず、物理学の用語などを用いて説明してくれます。

説明に使われる用語や理論なども、調べれば出てくるものですから、より作品の没入感を高めてくれます。
極端に言えば「本当に起こるのかも」といった具合ですね。

そういったSFファンタジーの要素も含め、視聴者に対して考察や妄想、議論の余地を与えてくれる『青ブタ』です

正直、一回観るだけでは足りないほどに、たくさんの魅力が詰まった作品ですので、気になった方は是非視聴してみてください♪

 

■作品紹介

<あらすじ>

主人公・梓川咲太は、ある日図書館でとんでもないものを見つける。

それは、黒いバニーガール。

図書館には全くもって似つかわしくないバニーガールが、館内を優雅に闊歩していたのだ。

しかし、そんな様子に周りの人間は無反応。
まるで彼女が見えていないような反応をしていた。

彼女は咲太に気づいたのか、そっとそばへやってくる。

「驚いた。君にはまだ私が見えてるんだ」

それだけを告げ、彼女はその場を立ち去ろうとする。

咲太はそれを呼び止める。

「あの…。桜島先輩ですよね?」

そう。
バニーガールの正体は、同じ高校に通う“桜島舞”という生徒だった。

舞はそれを肯定するも、
「今日見たことは忘れなさい。それと、金輪際私にかかわらないように」

そう咲太に告げ、今度こそ、その場を去ってしまう。

次の日。

帰り道の駅のホームで、咲太は再び舞と出くわす。
学校帰りということもあり、今度は普通の制服姿。

接するにつれ少し親近感が湧いたのか、自身に起こったことを話す舞。

話によると、しばらく前から自分の事が見えていない人がいる。
そして、それを確かめるために、目立つ格好でいろんなところを回っていたそうだ。

「でも、君は私の頭のいかれた話を信じるの?」

「…そういう話をなんて呼ぶのか、僕は知ってるんで」

咲太は続ける。

「“思春期症候群”ですよね」
 

<人の内面表現と現実とのリンク>
思春期に限らず、悩んだりしているときに「こうなってしまえばいい」「ああなってしまえばいい」と感じることはありませんか?
本作で起こる事件は、突き詰めていけば、上記のような妄想や空想が現実世界で具現化されてしまう、ということです。

では、事件を解決するには?

当然、“思春期症候群”を発症しているキャラクターの悩みや葛藤を克服させ、乗り越える必要があります。

どうしても内面の表現が多くなってしまいそうですが、本作では目に見える事件として起こるので、

現実で起こっている事件を解決する = 発症者の悩みを克服させる

という構図になるので、視聴者としても理解がしやすくとっつきが良いです。

また、物語の流れとして、キャラクターごとに事件が発生するので、当然事件の解決が一区切りとなります。

そのため、時系列は地続きではありますが、短編を読み進めているような形なので、そういった意味でも気軽に観始められます。

とはいえ、内容を掘り下げていくと考察や妄想がはかどるので、お話のボリュームも十分だと思います♪

 

■メディア情報

本作はTVシリーズとして全13話。

そして、その続編として映画が製作されております。
映画のタイトルは『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』です。

映画はTVシリーズの続きからとなっていますので、まずはTVシリーズからご視聴ください。

内容と出来に関しては、全くの文句なし。
流れでそのまま観ていただけると良いと思います♪

また、本作はライトノベル『青春ブタ野郎シリーズ』(著:鴨志田一)が原作となっています。
執筆時既刊11巻となっていますので、気になる方はコチラもチェックしてみてください!

 

■最後に

いかがだったでしょうか。

『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』という、ちょっとネジの外れたようなタイトルですが(誉め言葉です笑)、

内容としては、どこか他人事ではないような、そんな感情を思い起こさせる内容となっています。

先にも述べたように、思春期と呼べるような年齢はとっくに過ぎている僕ですが、
それ故にどこか懐かしいような、でも、間違いなく今の自分にも通じる何かを感じられる作品でした。

ネタバレになるので詳細は書きませんが、僕はこのアニメの中でどうしても泣いてしまう箇所が2か所あります。
しかも、そのうちの一つはなんで涙が出るのか、自分でもよくわからないのです。笑

あんまりこういうことはないのですが、無意識に自分と照らしてしまう部分があるんでしょうか…

もし、本作を若い方が観るのであれば、何年後かに観直してみると面白いかもしれません。

今、感じていることと未来の自分が感じることがどれくらい違うのか。
どうですか? 面白そうじゃありませんか?笑

もちろん、おじさん世代の人も是非観てください!
僕と同じように、なぜだか涙が出てきてしまうかもしれませんよ♪笑

昨日のわたしよりも、今日のわたしがちょっとだけ
やさしい人間であればいいなと思いながら生きています

©鴨志田一・KADOKAWA アスキー・メディアワークス/青ブタ Project
『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』より

 

■作品情報

作品名 青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない
媒体 小説(執筆時既刊11巻)・アニメ(1クール全13話+映画)
著者/脚本 小説:著者・鴨志田一/イラスト・溝口ケージ
      アニメ:監督・増井壮一/脚本・横谷昌宏
出版/制作 小説:電撃文庫・アスキーメディアワークス
      アニメ:CloverWorks
公式サイト https://ao-buta.com/tv/