“時代が追い付いてくる。人間とアンドロイドの関係性”『イヴの時間』

気付けば21世紀も数十年。

技術はどんどん進化して、進歩していく。

ネコ型ロボットはまだできてないけれど…

きっと訪れる未来の、
人間とアンドロイドの関係性の一つを描いた作品。

それが本作『イヴの時間』です。

あなたは、ロボットは機械で人間の道具だと考えますか?

でも、道具は大切にしなさいと教えられますよね。
どんなものにも神様がいて、大事に扱わなければならないと。

では。

人間型であるアンドロイドが現れた時、あなたはどんな接し方をしますか?

© Yasuhiro YOSHIURA/DIRECTIONS.Inc
画像:Yahoo!映画より引用

 

 

■こんな人にオススメ

★近未来の物語が好きな方
★アンドロイドが好きな方
★ロボットが好きな方
★AIが好きな方
★それらとの付き合い方を考えたい方
★こんな時代が来るのではと、ワクワクしたい方
★泣きたい方
 
※本紹介記事では、主に【アニメ版】についての紹介をしております。

 

■推しどころ!

★人間とアンドロイドたちの関係性★

“アンドロイド”と聞くとどんなイメージがありますか?

人間の生み出した道具?
それとも、人間のパートナーとなる存在?

昨今になって、AIや人型ロボットなどは夢物語ではなくなってきています。

すぐにもやって来るかもしれないそんな未来で、
人間とアンドロイドの関係性を描いたいた作品が、本作『イヴの時間』です♪

本作が作られたのは2008年~2009年。
もうすでに10年以上前の作品となってしまいました。

しかし。

こういったテーマの作品は“色褪せる”という事がありません。

それは、現実がどんどん作中の世界に追いつくことで、
その世界への羨望と焦燥と、そして恐怖心と呼べるものが増すからです。

技術的にはまだまだなところもありますが、
間違いなく、現実の世界が向かっている方向は作中とリンクします。

その中で。

必ずぶつかるであろう人間とアンドロイドたちとの関係性について、
今一度視聴者に考えさせてくれるのが、本作の推しどころ!となっています!

正直、ちょっと怖いくらいです。
アニメという事で、物語だというのは理解していますが…

この関係性について、そして世界観にかなりリアリティを感じます。

例えば。

作中で、テレビのCMに流れるのはこんな広告。

アンドロイドの手で握られたトマト。
トマトの中からは、歯車のような機械の部品が出ています。

画面に浮かんだ文字には、
「機械が作ったトマトを、食べますか?」と書かれています。

現実でアンドロイドが普及した時、全く同じCMが流されるのではないか。

そう思ってしまうほどには、どこか人間の愚かさのようなものを感じます。

こういった表現が作中に散りばめられており、
それに対して、視聴者への考えを煽るような作品内容となっています。

もちろん。

本作の終着点として、一つの答えが提示されるのですが…

そこについては当然、ネタバレになりますので紹介しません!笑

しかし。

ただ視聴して「あぁ~楽しかった」と、漠然と忘れ去る作品ではありません。

近未来が舞台の作品が好きな方。
アンドロイドやAIが好きな方。

そういった方は特に、そして。

なんとなく、現実で技術を便利に使っているだけだなと感じる方。
この先の未来には何ができるようになるんだろうと思う方。

そんな方たちにも是非観ていただきたい、作品となっています♪

 

■作品紹介

<あらすじ>
ロボットが生活の中に溶け込み。
そして、アンドロイド(人間型ロボット)が実用化され始めた時代。

高校生の“リクオ”。

彼の家にも女性型のアンドロイド、“サミィ”がいた。

しかし、リクオは彼女の事を良く思っていないようで、どこかきつくあたっている様子。

ある日。
彼はサミィの行動記録を確認していた。

端末へと出力させたログを眺めているリクオだが、ふと不自然な内容に気づく。

「** Are you enjoying the time of EVE? **」

そんな文字を見つけ不審がるリクオ。

どうしても気になるようで、
後日、友人の“マサキ”と共に、サミィの行動記録を辿ってみることにする。

あちらこちらと移動しながら、ついに怪しい場所を見つける。

雑居ビルの裏路地。
人通りは全くなく、喧騒の激しい街の様子とは真逆の場所。

そんな路地にあるビルの一つに無機質な鉄扉があった。
行動記録によると、どうやらサミィはこの先に訪れていたようだ。

こんなところにアンドロイドが来るわけないだろ、と訝しげに話す二人だったが、
正にその時、後ろから一体のアンドロイドが訪れ、扉の中へ入っていくところを目撃する。

怪しく感じながらも、扉を開け、地下へと続く階段を下りていく二人。

階段の先のは新たな扉があり、そのわきには“イヴの時間”と表示された看板があった。

恐る恐る扉を開ける。

そこは、喫茶店。

そう、こんなところに喫茶店があったのだ。

壁はコンクリートの灰色が締め、一部には緑を映し出す大きなスクリーン。
カウンターやテーブルは非常にモダンで、落ち着いた雰囲気が感じられる。

そして。

店の入り口にはこんな立て看板があるのだった。

「“イヴの時間”のルール 当店内では…人間とロボットの区別をしません」
 

<人間⇔アンドロイド>
人と機械、この境界線が滲んでいってしまう。

本作を観てみると、そんな感想を抱けます。

例えば。

機械のような人間と、人間のような機械。

人間が持つ感情が人間から無くなったとき。
機械が持つはずのない感情を持ったとき。

体を作っている物は違うけれど、
それを無視したとき、人間とアンドロイドの違いは何なのか。

また。

人間⇔アンドロイドだけでなく。

人間⇔人間
アンドロイド⇔アンドロイド

といった場合の関係性はどうなのか。
そこに発展性や、価値はあるのだろうか。

と。

本作を観ていると、そんなことばっかり頭をよぎります。

きっとそれは、自分たちにとって非常に重要なことだからではないでしょうか。

作品紹介からずれてしまうので、ここではこれで終わりますが…

そんな風に少し角度を変えながら、考えに耽るのも楽しいものですよ♪

真剣に向き合えば向き合う程、本作はより楽しんで視聴できると思います♪
 

<互いを知るということ>
主人公のリクオは、とあることからアンドロイドの事を嫌いになります。

ちょっとしたトラウマのようなものです。

それが原因で、サミィにもきつくあたってしまう事もしばしば。

しかし。

彼も喫茶店『イヴの時間』で過ごし、
他の人間やアンドロイドたちと接するうちに、その価値観を変えていくことになります。

相手を知ることで、より相手を理解したいと思う。
そして、お互いにとって良い距離感や関係性を築く。

そんなことが描かれているわけですが。

これはリクオだけの話ではありません。
実はアンドロイドたちも、もっと人間を理解したい願っているのです。

詳しい描写や表現は、是非体験していただくとして…

そういった歩み寄りというのは、現実の人間たちにも当てはまるものです。

人間といえど、国や人種、文化などたくさんの違いがあり、
作中の人間とアンドロイドのやり取りも、それに通じるものがあります。

 

■メディア情報

本作は2008年~2009年にかけてWEB配信等で放送されたものです。
(act1~act6の全6話)

2010年には劇場版としても放映されました。

ん?
じゃあ、どれを観たらいいの?

という事についてですが、“劇場版”を観てください!

というのも、この劇場版は配信されていた内容をまとめたものになっているからです。

総集編ではありません。
再編集と新作カット等を加え、完全版として作られています。

なので、これから視聴する方は、
何も考えずに“劇場版”から入っていただければ問題なしです!

また、本作は漫画版・小説版と他媒体も存在します。

原作はあくまでアニメとなっていますが、
アニメで語られていないストーリーなどが含まれています。

より本作を楽しみたいと思った方は、是非こちらもチェックしてみてください♪

 

■最後に

こういったテーマの作品の中でも、
本作『イヴの時間』は金字塔と呼べる作品です。

公開当時も、ずいぶんと面白い作品が出てきたなと、そんな感想を抱いたのを覚えています♪

あれがもう10年以上前とは、実に恐ろしい…

今回紹介をしようと、そんな本作を見返したわけなのですが…

技術的にも当時より進んだ世の中になったもので、
当然、得られる印象や感想を少し変わっていました。

変わったというより、より一層作品が身に染みるような感覚でした。
当時はまだスマホすら普及していませんでしたからね。笑

やはり作品というのは、観る人観る時代観る環境、
そういったもので、往々にして捉え方が変わるのだと改めて思いました。

では10年後。

また本作『イヴの時間』を観たときは、一体どんな感想を持つのでしょうか。

僕は楽しみで仕方ないです♪

きっと技術ももっと進歩していて、
もしかしたら作中のようなアンドロイドたちが活躍しているのかもしれません。

そんな風に未来に想いを馳せ、
そして、そんな未来で自分たちが何を考えているのだろうか。

そんな感情を味わいたい方は、是非本作をオススメしますよ♪

 

■作品情報

※作品公式サイトがすでに見られない状態になっているため、公式サイトの記載にはスタジオ・リッカの作品ページへのリンクを記載しております。
作品名 イヴの時間
媒体 アニメ・映画
著者/脚本 吉浦康裕
出版/制作 スタジオ・リッカ/ディレクションズ
公式サイト http://studio-rikka.com/timeofeve/